トピックス
スリランカの環境日記コンテスト2023表彰式が開催されました
VALUE CHANGE
2024年2月
グリーンクロス・スリランカ(GCスリランカ)がGCJの支援の下に実施する「みどりの小道」環境日記(Green Lane Diary)のコンテストの2023年の表彰式が、2023年12月21日にバッタラミュラ地区にあるKIU大学の講堂に於いて、上位受賞児童100名を集めて開催されました。2005年から実施されているスリランカの環境日記プログラムは、2020年からの新型コロナウイルスによるパンデミック、2022年春からの国内における深刻な経済危機により、教育現場の相次ぐ休校や物資不足などの混乱の影響が及び2021年、2022年と2年間実施が見送られてきましたので、コンテスト表彰式も3年ぶりの開催で、今回で17回目となりました。
最優秀の受賞児童の1名には日本から送られたグリーンクロスジャパン名誉理事長特別賞の盾と賞状も授与されました。
2023年は、30校、約4,700名の小学生児童が環境日記に取り組みました。
なお、コンテスト最上位10名の受賞児童には副賞として、環境学習のための日帰り旅行が用意され、表彰式翌日の12月22日にスリランカ西部内陸部のピナワラに有る象の孤児院(家族とはぐれて迷子になったり、密猟によって親を亡くした子象を保護)と動物園を訪れました。
スリランカ水プロジェクト(第4弾) 日本大使館による視察
WATER
2024年2月
スリランカ水プロジェクトの第4弾として2023年初頭に完成したラフガラ村の水道施設を、在スリランカ日本大使館の経済協力班の鈴木さん、小出さん、ジャナーニさんが去る12月7日に視察されました。このラフガラ村のプロジェクトは日本大使館からの草の根無償援助の資金援助を柱に遂行され、このほど日本大使館より責任者を派遣してプロジェクトがきちんと実行されたかを検分するために現地視察が行われたものです。GCJからも職員を派遣してこの視察に同行しプロジェクトの現状を把握するとともに日本大使館を表敬訪問して水越特命全権大使と面談、このプロジェクトへの支援のお礼と今後の同種プロジェクトへの日本政府のさらなる支援をお願いしました。
ラフガラ村のでこぼこ道を村人のバイクの先導でプロジェクトサイトに到着した大使館の皆さんは、30度を超す酷暑のなか休憩もとらずに早速給水塔や水浄化装置などの設備を検証、村人の家を訪問し水道の使用状況も視察しました。大使館の方からは、水道の水を一口試飲して美味しいとの評価をいただきました。その後、給水塔の前の広場で村の主だった人々との懇談会が催されましたが、村の人々からはこのプロジェクトによりいつでもきれいで安全な水が飲めるようになったと感謝の言葉が寄せられました。一方、最近、水源の井戸水の水量が減少しているとの懸念の声がありましたが、当面は村人に日々十分な水道水の供給が確保されているとのことで、今後の推移を見守っていくこととなりました。
最後は村の人たちにより山盛りの地元産焼きトウモロコシがふるまわれ、参加者一同何本もトウモロコシをかじりながらの楽しい交流会となりました。少々硬くはありましたが、あのトウモロコシのこうばしい香りは忘れがたいものでした。
14mの高さがある給水塔のてっぺんに据え付けられたタンクに描かれた日本とスリランカの国旗は、遠くから見てもはっきりと判り、大使館の方もこれは日本とスリランカの友好関係を表す良いシンボルになると喜ばれ、また、このプロジェクトの成果にはかなり好感を持たれたご様子でした。GCJとしても、今後、スリランカの経済危機で中断している同様のプロジェクトも機会が来たら日本大使館に鋭意検討していただけるのではないかとの感触を持つことができました。
スリランカの環境日記プログラムが3年ぶりに再開
VALUE CHANGE
2023年10月20日
2005年から実施しているGCスリランカ(GCSL)の「みどりの小道」環境日記プログラムは、2020年からの新型コロナウイルスによるパンデミック、2022年春からの国内における深刻な経済危機により、教育現場の相次ぐ休校や物資不足などの混乱の影響が及び2021年、2022年と2年間実施が見送られてきました。今年に入ってからは感染状況も落ち着き、経済も徐々に改善の兆しが現れ、「みどりの小道」環境日記プログラムは3年ぶりに実施されることとなりました。8月にGCSLのスタッフがコロンボ市内を中心として小学校30校を訪問し、約4000人の児童に環境日記を配布し書き方などの指導を行いました。約5週間で書いた日記はコンテストの審査を経て12月頃に表彰式が行われる予定です。GCJは、このスリランカの環境日記プログラム実施の資金助成、環境日記発行の監修などを行なっています。
スリランカ水プロジェクト(第4弾) 村の人たちの声
WATER
2023年4月10日
在スリランカ日本大使館より草の根無償援助を受け、GCJの支援の下GCスリランカが遂行した水プロジェクトの第4弾は昨年(2022年3月)に給水が開始され1年ほどが経過し、今ではラフガラ村の人々は(193世帯750人) 清潔な水道水の供給を受けています。スリランカでは昨年から大変な経済危機に見舞われ村人は日々の糧にも事欠く状況ですが、命の水だけは十分確保が出来ているととても喜んでいます。ラフガラ村の人たちから届いた感謝の声や子どもたちが描いた水プロジェクトの絵などをご紹介します。
インディカさん マハオヤ郡長
在スリランカ日本大使館はGCJとGCスリランカと共に浄化された飲み水を村人に供給するプロジェクトを実施してくれました。
日本大使館の方はGCJやGCスリランカとともにプロジェクトの現場を訪問し、きれいな飲み水に事欠く村の状況を調査して、その 適切な解決方法を実行してくれました。
今では多くの村人が何の問題もなく浄化された飲料水を確保できています。私たちはこのようによく考えられたプロジェクトを可能にしてくれた日本大使館、GCJそしてGCスリランカに対して心からの感謝の意を表します。
スマナダサさん
これまでの長い間、安全できれいな飲み水が不足していて大変に困っていましたが、水プロジェクトできれいな水が 私たちのもとへ届くようになり、
大変に嬉しいです。GCスリランカとGCJに感謝いたします。
ソマパラさん
長い間、きれいな水が不足していて苦しんできました。今までにも、いろいろな関係者から水プロジェクトの話が出ては消えるの繰り返しで失望していましたが、GCスリランカとGCJは本当に水プロジェクトを実行して、きれいな飲み水を与えてくれました。ありがとうございます。
ウィマラさん
きれいな飲み水がずっと不足していました。GCスリランカとGCJのおかげで今ではきれいな水を飲むことができます。村の皆にきれいな水をたくさん与えてくれて、本当にありがとうございました。
ダーマセナさん
GCスリランカがGCJと協力して水プロジェクトで村の多くの世帯にきれいな水を供給してくれました。ありがとうございました。駐スリランカ日本国特命全権大使様とマハオヤ郡長にも、水プロジェクトにこの村を選んで下さりご尽力いただいたことに謹んで感謝いたします。。
サマンマリさん
きれいな飲み水がたっぷりと村じゅうに行き渡るようになりました。日本大使館、GCJそしてGCスリランカに感謝申し上げます。
ユメット君からの手紙と絵
ユメット君 (9才)
今まで飲み水を遠くまで歩いて汲みに行っていました。僕の村はみんな農家だけど、水が少なくて作物を育てるのにすごく困っていました。でも、グリーンクロスの水プロジェクトのおかげで、きれいな水が届き使えるようになって、ほんとうに夢みたいです。
スリランカ水プロジェクト(第4弾)が完成 住民への給水が開始
WATER
2022年3月31日
両国の国旗とGCJのロゴで飾られた給水タンク
2020年より進めてまいりました「ラフガラ村水プロジェクト」の全ての工事が、2022年3月に無事完了いたしました。3月中にはいよいよ400世帯への給水が始まります。 これまでラフガラ村は乾季の水不足、女性や子供たちによる水汲み、そして不衛生な水による病などたくさんの問題をかかえてきました。清潔で安全な水が直接家庭に給水されるということは1600人からなる村民達にとっては長く待ち望んでいた命の水の恵みということになります。これからは生活環境も大きく改善されていくことと思います。 このプロジェクトには初めて日本政府からの支援を頂き在スリランカ日本大使館の方々にも大変お世話になりました。いわばGCスリランカ、GCJそして日本政府の協業のもとに成立したプロジェクトと言えるでしょう。GCJからの支援には皆様からいただいた貴重なご寄付を活用させて頂きました。皆様の温かいご支援に、心から感謝いたします。また、このコロナ禍において尽力してくださった現地のスタッフにも感謝を述べたいと思います。
給水タンク塔から各世帯へつながる給水パイプの敷設工事の様子 (2月)
きれいな水道水に喜ぶ村の人たち
国連欧州本部(ジュネーブ)でのLED街灯の寄贈
OTHER
2022年3月15日
本部ビルに向う丘に設置されている
GCJは2005年に国連創立60周年を記念して、国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)へ太陽電池・LED街路灯20基を寄贈しました。それまで夜間は暗闇だった敷地は明るくなり、景観も美しくなるとともに再生可能エネルギー普及を世界に向けて発信するという役割をも担ってきました。しかしながら、近年、経年劣化による不具合で灯りが点らなくなり、一度は撤去の案が出ましたがGCJは持続可能な視点で検討し、街路灯のポール部分をそのまま利用、照明機器は交換修理をするという支援を表明。その後改修工事は無事完了し、再寄贈の運びとなりました。このGCJの気候変動問題への確固たる信念による再寄贈に国連管理部門の局長から謝辞を頂きました。
夜の歩道を照らす
街灯の足下にGCJの銘板
第23回「みどりの小道」環境日記コンテストの受賞者が決定
VALUE CHANGE
2022年1月19日
「みどりの小道」環境日記は、2021年度で第23回目を迎えましたが、新型コロナウィルス感染症による影響の中、学校、児童を取り巻く様々な厳しい環境がありながらも、10万部を用意した「みどりの小道」 環境日記は、例年よりも反響が多く、すべての配布を例年より早い6月末までに終了しました。 第23回「みどりの小道」環境日記コンテストには小学校、こどもエコクラブの合わせて128団体、 約4,159人からの応募が有り、「個人の部」「団体の部」でそれぞれに環境大臣賞、文部科学大臣賞ほか各賞の受賞者が決定しました。2020年度と同様にコロナ渦において12月の表彰式の開催を見送ることとし、受賞者へは賞状、盾などがGCJから送付されました。
スリランカ水プロジェクト(第4弾) 給水タンク塔の建設が進行中
WATER
2021年9月10日
GCJがGCスリランカと共同でスリランカ東部のラフガラ村(アンパラ郡)で実施中のスリランカ水プロジェクトの第4弾、今年4月の工事着手後に2か所での井戸の試掘を経て、3か所目にて水が噴出し、水源の確保に成功しました。その後、給水タンク塔の建設工事もかなり進み、給水タンク塔の全容が上部のタンクも含めはっきりと目に見えるようになってきました。 給水タンク塔の下部に設置する濾過(フィルター)設備の工事、井戸から給水タンク塔までの1㎞におよぶパイプラインの設置工事なども、今後進められていきます。パイプの設置工事には住民がボランティアで協力することになっています。スリランカでは、今年、コロナ渦の影響が深刻で、この水プロジェクトの工事も何度か中断することが有りましたが、ラフガラ村の住民たち(約400世帯、約1,500人)に清潔で安全な水を供給すべく、2021年度中の完成を目指して作業を進めています。
スリランカ水プロジェクト(第4弾) 日本政府からの資金協力の調印式が行われプロジェクトが開始
WATER
2021年3月10日
GCJがGCスリランカと共同で実施計画中のスリランカ水プロジェクトの第4弾、スリランカ東部のラフガラ村(アンパラ郡)における給水システムの整備につき、このたび、日本政府からの「草の根無償」資金協力による支援がGCスリランカに対して行われることが決定しました。「草の根無償」資金協力の契約調印式が3月3日にスリランカの日本大使公邸で行われ、杉山明駐スリランカ日本国特命全権大使とGCスリランカのジャガット会長が支援の契約書へ署名を行いました。
水プロジェクトが実施されるラフガラ村は4月~10月の乾季において大変な水不足に悩まされています。乾季には村から遠く離れた場所へ10~15kmも歩いて水を汲みに行かなければならず、遠い場所への水汲みは村の女性や子供たちにとっては大きな負担となっています。せっかく汲んだ水も汚く不衛生なために、水が原因による病気(腎臓障害)ほかになる村民が多くいます。ラフガラ村の住民たち(約400世帯、
約1,500人)に清潔で安全な水を供給すべく、深井戸の掘削、濾過設備、給水タンク塔の建設などを行い、2021年中の完成を目指します。GCJは、このラフガラ村の水プロジェクトでGCスリランカに対しプロジェクト全体の管理・指導を行い、追加の資金援助も行っていきます。
スリランカの環境日記コンテスト2020表彰式が開催されました
VALUE CHANGE
2021年1月30日
グリーンクロス・スリランカ(GCスリランカ)がGCJの支援の下に実施する「みどりの小道」環境日記(Green Lane Diary)のコンテストの2020年の表彰式が、2021年1月9日にスリランカのBattaramulla地区のKIUに於いて開催されました。コロナ禍の中での開催のため、例年のような大人数を集めた盛大な表彰式は行われず、上位受賞児童4名とその保護者、先生1名、と少人数での開催となりました。
最優秀の受賞者児童の1名には日本から送られたグリーンクロスジャパン理事長特別賞の盾と賞状も授与され、その他の3名の受賞児童と先生1名にもGCJからの記念の盾が贈呈されました。
2020年のスリランカでの環境日記プログラムの実施は、スリランカ国内での新型コロナウイルス感染拡大、感染防止のための相次ぐ学校の休校などの影響で、小学校への環境日記の配布スケジュール、児童の環境日記への取り組み期間、書き終えた日記の学校からの回収スケジュール、コンテストへの応募数などに大きな影響が出ました。通常の3ヶ月間の日記記入期間は1ヶ月間に短縮されました。日記は40校の計約4,000人の児童に配布されましたが、コロナ禍の混乱の中、回収されコンテストに応募となったのは18校からの約900人でした。
スリランカ水プロジェクト(第3弾)が完成、給水開始
WATER
2019年11月10日
2019年4月からスリランカ水プロジェクトの第3弾として、スリランカ東部のタンピチヤ村(アンパラ郡)において、GCI、GCスリランカ、GCJが共同で整備を進めてきた給水システムが2019年10月に完成し、村の285世帯(約1,300人)へ給水を開始しました。
スリランカ水プロジェクト(第2弾)が完成、給水開始
WATER
2018年10月31日
完成した給水タンク塔。230世帯に向けて1日あたり総量4万6千リットルの水が供給可能。
2017年5月からスリランカ水プロジェクトの第2弾として、スリランカ北東部の乾燥地域、マハワリタナ村(北中部州・ポロナルワ郡)において、GCI、GCスリランカとGCJが共同で整備を進めてきた水供給のためのシステムが2018年10月に完成し給水を開始しました。
福島の子供たちのためのサマーキャンプを実施
SOCMED
2018年8月31日
川遊び、田んぼの虫さがし、サッカー教室・・・などなど、この夏、新潟県の越後妻有(十日町市、津南町)の山深い自然の中で、福島県から来た子供たちはのびのびと充実した時間を過ごしました。 7月31日から8月3日まで3泊4日で行われた、「サマーキャンプ in 越後妻有 2018年」には、 約20名の小学生児童、保護者が参加。 2012年から毎年、GCスイスの支援を受けてGCJが原発事故の影響を受けた被災地・福島県の子供たちを招待して保養目的のサマーキャンプを行っています。
ケニア靴プロジェクトを実施
OTHER
2018年2月28日
アフリカのケニアの地方部においては、貧しい家庭が多く、多くの子供たちは靴が買えず裸足で学校に通っています。不衛生な地面から感染する破傷風(はしょうふう)やツツガムシ病にかかる子供たちがいます。ケニアではグリーンクロスの仲間であるグリーンクロス・スウェーデン(GCS)が植林、水プロジェクトなど十数年間に亘り活動してきました。 そこで、2月10日からグリーンクロスジャパン(GCJ)のスタッフがケニアへ行き、GCSと地元NGOと協力してナクル県内の3つの小中学校(カマラ小学校、マウ・サミット小学校、モソップ中学校)を訪れ、児童、生徒、約1,000人に靴を直接届けてきました。新しい靴を手にした子どもたちは皆、大変に喜んでいました。
1人ずつ靴を手渡しで(カマラ小学校)
スリランカ水プロジェクト(第2弾)が進行中
WATER
2017年9月27日
建設中の給水タンク塔。完成時(2017年末予定)の高さは15m。
230世帯に向けて1日あたり総量4万6千リットルの水を供給可能。
乾期(1月~7月ごろ)には村の水が完全に干上がり、村民は10~15Kmもの距離を歩いて水を汲みに行かなければなりません。日頃から汚い水を使って生活しているため、高齢者の間では腎臓障害、子供たちは排尿に障害と汚染された水が原因とする病気に長く悩まされてきました。そのため、子供たちはしばしば学校を欠席することになります。
今年(2017年)5月より、スリランカ水プロジェクトの第2弾として、スリランカ北東部の乾燥地域、マハワリタナ村(北中部州・ポロナルワ郡)において、上記の村民の悩みを解決するために、GCI、GCスリランカとGCJが共同で水プロジェクトを開始しました。プロジェクトで作られる水供給システムは、深井戸(深さ:約60m)から水を汲み揚げて、送水管、濾過設備、給水タンク塔、給水管を経由して各戸へ清潔、安全な水を供給するもので、2017年末までに完成、給水開始予定です。完成により、村人約1、000人(230世帯)が水プロジェクトの恩恵を受けることになります。完成後は、村民が組織した水委員会を通して村民の力で各戸からの水料金徴収、設備の維持、管理を行っていくこととなります。
現在、給水タンク塔ほかの各設備の工事がフル稼働で進捗中です。村民は生業でもある忙しい農作業の合間を縫って、ボランティアで送水管用敷設用の溝掘りなどの肉体労働作業を行うことになっています。
プロジェクト(第2弾)開始に当たり、技師が電気抵抗を利用して地下水源を探査(今年5月ごろ)
地下水源を探り当てた後、深井戸(深さ:約60m)を掘削する作業(今年5月ごろ)
福島の子供たちのためのサマーキャンプを実施
SOCMED
2017年8月31日
川遊び、田んぼの虫さがし、サッカー教室、木の実を使った工作教室・・・などなど、この夏、新潟県の越後妻有(十日町市、津南町)の山深い自然の中で、福島県から来た子供たちはのびのびと充実した時間を過ごしました。
7月31日から8月3日まで3泊4日で行われた、「サマーキャンプ in 越後妻有 2017年」には、約20名の小学生児童、保護者が参加。
2012年から毎年、GCスイスの支援を受けてGCJが原発事故の影響を受けた被災地・福島県の子供たちを招待して保養目的のサマーキャンプを行っています。
アメリカ「ハンフォード核施設」での危険な事故。
今なお高い代償を払わせ続ける「東西冷戦の負の遺産」
ESS
2017年5月9日
「GCI本部(スイス・ジュネーブ) 緊急声明」
ワシントン州に有るハンフォード核施設で作業員が地下トンネルが陥没しているのを発見したことを受けて、アメリカのエネルギー省は、5月9日(火曜日)の早朝に緊急事態宣言を発表しました。
地下トンネルには核兵器製造で出た廃棄物を満載した列車が格納されています。グリーンクロス・インターナショナル(GCI)は、事故への迅速な対応と、23万人が暮らす施設周辺の3つの自治体(リッチランド、ケネウィック、パスコ)、そして広域においては3つの州(ワシントン州、オレゴン州、アイダホ州)に危険な影響を及ぼす可能性の有るこの事故に対し慎重な検討が行われることを要請いたします。
GCIは今まで20年以上に亘り、各国政府や各地域が、核軍拡競争により発生した放射性廃棄物を含む高レベル有毒廃棄物を処理するのを手助けする活動を行っています。
アメリカ連邦政府は、広さが1,518キロ平方メートルに及ぶ施設敷地内の4,800人の作業員に対し、事故の程度が明らかになるまでは、屋内退避、又は、避難をするよう呼びかけました。事故による放射能漏れがないか調べるために、ロボットが使用されるとの報道が有ります。施設内にはかつて、9基の原子炉と5つのプルトニウム精製設備が有りましたが、東西冷戦の終結時までに全てが閉鎖され格納保全されました。施設内では、商業用の原子炉(コロンビア発電所)が1基だけ稼働を続けています。
ハンフォード核施設は、アメリカの中で最も汚染がひどく、最も危険な核施設と言われています。1940年代、核兵器を開発するための「マンハッタン計画」の時代に造られた施設です。第二次世界大戦以降にアメリカで造られた60,000発の核兵器のほとんどに相当する量のプルトニウムがここで精製されました。ここで精製されたプルトニウムを原料として造られた核兵器の中には、最初の核実験の「トリニティー実験」に使用されたものや、1945年8月9日に日本の長崎に投下された原子力爆弾「ファットマン」などがあります。現在、ハンフォード核施設の177基の貯蔵タンクには、2億1千200万リットルの高レベル放射性液体廃棄物と、71万立方メートルの放射性固形廃棄物が貯蔵されています。過去には、錆びて腐食した貯蔵タンクからの漏出、そして風下に飛散した事例が、科学的に報告されています。
アメリカ政府は現在、ハンフォード核施設の運営のために毎年約20億ドル(※日本円:2100億円相当)もの予算を使っています。これから先の40数年では総額で1千70億ドル(※日本円:11兆7千7百億円相当)ものお金が施設の除染のために使われると試算されています。
GCIの「環境の保全と持続性」プログラムの責任者を務める、ポール・ウォーカー博士は、「ハンフォード地区は、国家による20世紀の核軍拡競争の犠牲となった場所であり、致死性の高レベル放射性廃棄物は完全に処理することはできないであろう。今まで数十年、放射能漏れにより周辺地域と地域を流れるコロンビア川を汚染してしまっていて、住民の健康と周辺環境に危険を及ぼしています。これからも、放射能漏れを防ぐという難しい課題は続いていきます。とにかく、今回起きた陥没事故が重大な事態に至らないことを願うのみです。」
グリーンクロスは、今回の事故の今後の推移を見守りつつ、適宜、最新情報や見解を発信していく予定です。
スリランカ水プロジェクト(その後) 水質が原因の病気が消滅したとの報告
WATER
2017年3月13日
2015年9月に完了した、スリランカ東部州アンパラ郡のプラウェリ村での水プロジェクトで、プラウェリ村を管轄する地元のマハオヤ保健所より2017年2月にGCスリランカとGCJに宛てて、水プロジェクト完了以降、水質が原因と考えられる病気、赤痢、A型肝炎、腸チフスの症例が消滅したとの報告が有りました。
マハオヤ保健所からの報告(2017年2月)
2015年以前は、約200世帯、約1,000人の住民の中から毎年数例の病気の診断が有りましたが、2016年に入ると、各病気の症例がゼロになりました。水プロジェクトで良好な質の水が供給されるようになったことが要因と考えられます。プラウェリ村の住民からも、本年2月にGCスリランカとGCJに宛てて、水供給システムのお蔭で安定して清潔な飲料水が確保でき、住民の健康面が改善されてきていることに対する感謝を伝えるメッセージが届きました。
プラウェリ村の住民からの感謝のメッセージ(2017年2月)
<住民からのメッセージ:一部抜粋>「私たちは長い間、飲み水を確保するのに大変な苦労を強いられてきましたが、グリーンクロスの水プロジェクトにより喉の渇きが癒され、健康も改善されました。本当に感謝しています。」
メッセージの中では、水供給システムの維持・管理が住民たちの手によって順調に行われていることも報告されています。
今後も、GCスリランカとGCJが協力して、スリランカ国内の水問題に悩む別の地域、北東部のマハワリターナ村でも同様の水プロジェクトを行う予定です。
第18回「みどりの小道」環境日記コンテスト表彰式が開催されました
VALUE CHANGE
2016年12月12日
第18回「みどりの小道」環境日記のコンテストの表彰式が、2016年12月10日に東京ビッグサイトにおいて開催されました。受賞児童、先生、保護者など約600名の参加者を集め盛大に開催されました。
「個人の部」「団体の部」でそれぞれに環境大臣賞、文部科学大臣賞ほか各賞が授与されました。
本年度は、全国で約10万人の小学校児童が「みどりの小道」環境日記に取り組み、コンテストには小学校、こどもエコクラブの合わせて137団体、約5,654人からの応募が有りました。
クストーGCI理事長がCOP22開催に合わせ声明を発表
「早急に環境配慮の経済システムへの移行を!」
OTHER
2016年11月22日
グリーンクロスインターナショナル(GCI)理事長のジャン・マイケル・クストー氏(Jean-Michel Cousteau)は、気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)の開催に合わせ声明を発表し、「CO2排出削減のために世界はより一層動きを早めなければならない。」と呼びかけた。「環境配慮の経済システムへの移行を確実にすることは、新たに何百万人もの雇用を生み出すことにつながる。それは、都市集中型ではない地域分散型の雇用を生み出すことができる。そのような経済システムこそが、私たち「人間」という種族は、自分たちを救うために必要な方策を生み出す能力が有ることを示すことができる。」とクストー氏は言う。
約2週間のCOP22の開催期間中(2016年11月7日~11月18日)に、GCIはパネルディスカッションとドキュメンタリー映画の上映会を開催した。
パネルディスカッションのテーマは「持続可能で活力の有る豊かな地域社会のためのグリーン経済(Green Economies for Sustainable, Resilient and Prosperous Communities)」。
ドキュメンタリー映画の上映会は、リュック・ハーディー氏(Luc Hardy)制作の「The Pursuit of Endurance(エンデュアランス号の軌跡を辿る)」が上映された。
スリランカの環境日記コンテスト2016表彰式が開催されました
VALUE CHANGE
2016年11月16日
グリーンクロス・スリランカ(GCスリランカ)が実施する「みどりの小道」環境日記(Green Lane Diary)のコンテストの2016年の表彰式が、2016年11月15日にスリランカのBattaramulla地区のKIU講堂に於いて、受賞児童、先生、保護者など約600名を超える参加者を集め盛大に開催されました。2016年は、約60の小学校の約7,000名の児童が環境日記に取り組みました。最上位の4名に選ばれた受賞者は、12月10日に開催される日本の環境日記コンテストの表彰式に派遣され日本の小学生と交流することとなります。
受賞児童への賞状と副賞の授与
表彰式会場を埋めた600人を超える来場者